リグレイガム上陸 その3
当時の人々は、新しい菓子のガム=ゴムと認識していたようです。
チューインガムが「ヂンカモ」と聞こえたのも面白いですよね。
「ウォーター」が「ワラ」と聞こえるようなものでしょうか。
続いて池田氏は、「リグレーのチウインガム広告」と題して自らの体験を語っています。
「私が東京銀座(いま銀座東8丁目通り)のリグレー社売出しの一包(半ダース6枚入り)5銭で求めたのは大正5年春と記憶が蘇って来た。
大正11年紀元節(2月11日)栄養菓子『グリコ一粒300米』のスローガンで豆広告のグリコが出現した。
この年のリグレーチゥインガムの宣伝猛烈を極めて毎日毎日の新聞紙上を飾った。
これが大正4年以来のリグレー広告のピークであった。
この広告文中の「煙草代用」は森永製菓松崎専務の考案キャッチフレーズで前年から広く使用されていたので「リグレー」は之れに『世界的な代用品』を補訂広告文とした。
この頃の韻を合わせた名文・・・
紳士淑女煙草代用、小児青年滋養菓子、と愈々東半球耳を聾する歓迎の声。
急霰の拍手……今日のコピーライターには想像もつかないばかりであろう。
この米国直輸の広告文が我が広告界を刺激したことこのガムのための『提供記事』をチョイチョイ書いたのも注意すべきである」
ちょっと意味がわかりかねる文章でありますが、『提供記事』とは今でいうところのメーカーとタイアップした「パブ記事」でしょう。